グローバルパーソンとは: アメリカ発、新時代の日本へ送るメッセージ 第7回: マスメディアと国民  
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第7回 マスメディアと国民


 

実は、どんなに大きなイベントであろうと、アメリカ中のマスコミが騒いで、アメリカ全体がその話題で一色になるということはほとんどありません。もちろん、スキーが得意な人はトリノ中継の滑降や大回転などを見逃さないようにしたでしょうし、フィギュア・スケートのファンであれば、女子シングルの決勝などは、たとえ夜中の遅い時間でも一生懸命見たことでしょう。しかし、異なる人種と文化が入り交じるアメリカでは、個人や同好のグループがあるイベントや特定の話題で盛り上がることはあっても、国民全体がそれで一色になるというような「共通基盤」は存在しないのです。実際、アメリカ全体がひとつになるのは、私の知る限り、大統領選挙のときぐらいではと思います。

もちろん、今回のWBCを見ていても、国民全体がひとつになれる日本はとてもすばらしい国だと思いますが、一方、日本はマスメディアに若干影響され過ぎている面もあるのではと思います。

最近の例を言えば、まずは、「ライブドア騒ぎ」でしょう。もちろん、違法な行為があれば罰せられるべきですが、テレビ、新聞、雑誌などが四六時中騒ぎ立て、一時はIT関連全般の株銘柄に悪影響がおよび、ライブドアの株ではないのに、大損した一般投資家が多く出たわけです。また、もともとは完全な別会社で不正もなかった複数の会社が、たまたまライブドアの傘下に入ってしまったために、今回の騒ぎで大変な情況に追い込まれたりもしました。

「耐震疑惑」についても、もちろん、安全基準は守らねばなりませんが、もし騒ぎがこんなに大きくならなかったら、自分のリスクと判断でマンションに住み続け、一生、安全に暮らしていた人も多くいたに違いありません。日本には、アメリカにはない確固とした「共通基盤」があるだけに、「マスメディアによって作られたイメージ」というのはどうしようもないほどに強く、説得力があるため、その陰には、実は無関係だったり無実だったりする人たちまでが、トラブルに巻き込まれてしまっているというケースもあり得るわけです。

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