グローバルパーソンとは: アメリカ発、新時代の日本へ送るメッセージ 第7回: マスメディアと国民  
印刷用ページ 友達に教える
 


第7回 マスメディアと国民

ただ、生命や犯罪に関わることであれば、マスメディアの果たす有益な役割がもちろん大きいですから、一概に、その裏側のマイナス面を問うわけには行きません。一方、それ以外の現代日本の世相を形作るような事柄に関するマスメディアの影響は、より深刻なのではと思います

例えば、今テレビで流行っている唄、ドラマ、お笑い芸人(?)、流行語などが、全体として、現代の日本の文化や世相を形作る役割を持っているように思えます。そして、それら自体は決していいとか悪いとかという問題ではないのですが、それらが「共通基盤」の中で定着してしまうと、アメリカ社会では考えられないような思想や言動が、時には日本では当たり前のようになってしまうこともあるのではと思います。

では、アメリカはどうかというと、同様にいろいろなテレビ番組や雑誌がそれぞれの主張をしてはいても、それを受け取る側は異なる民族や文化の寄せ集めであり、日本のような強い「共通基盤」が存在しないために、全国民が一斉にひとつのブームや話題に巻き込まれるというようなことはないのです。

そして、そのような環境の中、個々の人々は無意識のうちに「自己」を確立し、他の人にそれを主張し、そして、他の人の主張も聞き入れ、とてもフェアな仕組みの中で、それぞれの「逆境」に立ち向かって生きている――という、まるで「グローバル・パーソンズ」の定義そのものという状態なのですが、結局、全体としては不自然な方向に偏ったりすることもなく、世相や習慣や人々の生活も、いつまでも自然な形で安定しているように思えるのです。

見方によっては、このエッセーの最初の頃にお話したように、ある意味、日本は平和過ぎて「逆境を乗り越える力」を持って行く場所が少なくなった分、何か格好の事件やイベントがあるごとに、騒ぎ立てる側のマスメディアも、それを受ける側の聴衆も、ここぞとばかりにお祭り騒ぎ状態になってしまうのでは・・・という気もします。これは日本を日本の外から見た極めて偏った意見なのかも知れませんが、恐らく、アメリカ人が日本の情況を見たら、みんなそのように思うのではないでしょうか・・・

<3/3 ページ>

 

ご意見、ご感想のある方はこちらからどうぞ!


 
カテゴリに戻る | カテゴリの一覧に戻る

Site Search:

 今月の更新情報

 メニュー