グローバルパーソンとは: アメリカ発、新時代の日本へ送るメッセージ 第13回: 原動力は「ギャップ」  
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アメリカ発、「新時代の日本」へ送るメッセージ


第13回 原動力は「ギャップ」



前回、ギャップを乗り越えるということが「自然の摂理」であり、同時に「グローバルパーソンズ」における私の「実践論」だというお話をしました。実は、これは私自身の経験に基づくものです。

 

皆さんは「鉄下駄」というのをご存知でしょうか?最近はあまり見られなくなったように思いますが、柔道の選手が体の鍛錬のために普段から履いている鉄製の下駄のことです。実際に私も昔一度履いたことがありますが、非常に重くて、普通に歩くのはほとんど無理というくらいでした。しかし、柔道の選手は、毎日これを履くことで徐々に重さに慣れ、いつのまにか普通に歩けるようになり、試合の本番前にそれを脱ぐと、体が飛ぶように軽くなって、ものすごい力を出せるようになるというのが、「鉄下駄」の効果です。

 

このような「鉄下駄効果」は、実際にはいろいろなところに存在します。私もアメリカに来たばかりの何年かは、言ってみれば、「鉄下駄」を履いているように、慣れない環境で無理して頑張っていたのです。でも脱ぎたくても脱げるものではなく、いつしか徐々に慣れて「鉄下駄」を感じなくなったとき、実は、とても大きく「ステップアップ」していたわけです。

 

それを感じたのは、何年かぶりに仕事で日本に帰って、いっしょに行ったアメリカ人と会議に参加したときでした。まだ自分は30前の駆け出しでしたが、そこには日米両サイドの立場を詳細に理解し、言葉の問題も全くない自分がいて、日本サイドのかなり偉そうな人たちからも一目置かれる存在になっていたのでした。それは、まさに、慣れた日本に戻って「鉄下駄」がスルッと脱げた瞬間だったのです。
 

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