グローバルパーソンとは: アメリカ発、新時代の日本へ送るメッセージ 第13回: 原動力は「ギャップ」  
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第13回 原動力は「ギャップ」

 

 

60年前、日本が戦争に負けた時、全国民に大きな「ギャップ」がのしかかりました。それはあまりにも大きな「ギャップ」でしたが、日本人は見事にそれを乗り越え、逆にそれを反動にして、いつしか日本を世界有数の経済大国にしたわけです。しかし、その「ギャップ」が克服された今、ある意味、日本はひとつの危機状態にあると言えます。まあ、折角克服したギャップなのですから、多少はその恩恵に浸っていてもいいのかも知れません。でも、あまり浸り過ぎるのは問題なのです。

 

ギャップ」がないというのは、ある意味、非常に退屈なことです。だから、今の日本では、面白みを求めていろいろな「ギャップ」を人工的に作り出そうとする光景が見えます。それは、ゲームの世界だったり、いじめだったり、何か誰もやったことのない怪しげなことだったり。そして、それらは実に良い商売のネタにもなるので、すぐに日本の社会全体に浸透して広がってしまうのです。

 

確かに、今の日本には新たな「ギャップ」が必要になったのでしょうが、 しかしそれは、異常ではなく、自然な形のものであるべきです。では、今の日本において自然な「ギャップ」とはなんでしょう?日本という狭い島国で成功を果たした日本人です。今や、一人一人が、「日本人」であると同時に「地球人」であることを自覚し、まだまだ地球レベルでは多く存在する別の「ギャップ」に向かって、新しい可能性を発見することではないでしょうか。

 

ところで、みなさんは、「ギャップ」自体を魅力的に思うことはありませんか?例えば、とても怖そうに見えた人に、思いやりのある一面を見たら、その「ギャップ」に人としての魅力を感じるはずです。このような「ギャップ」は、人間としての「幅」であり、その存在を知って深みを感じるから魅力的なのでしょう。だから、「ギャップ」を見つけるのは楽しいことであり、それを受け入れて消化できることは、一種の快感なのです。

 

私自身にとって、「ギャップ」はやはりこれまでずっと人生の活力でした。私が27年前にアメリカに渡り、今までずっと飽きずにアメリカにいるのは、日米間の「ギャップ」を埋めることがとても面白く、また、埋めてもなかなか埋まらずに私をいっこうに飽きさせなかったからだと思います。さらに、アメリカの国自体が常に様々な「ギャップ」やチャレンジに満ち溢れているということも、私を楽しくさせている理由のひとつなのでしょう。

 

形はそれぞれ違うにせよ、皆さんにも、ぜひ、今の日本の風潮に染まらない、何か新しい「ギャップ」を見つけて、それに向かって力いっぱいチャレンジして行ってもらいたいと思います。そうすることは、むしろ「自然の摂理」であり、きっとあなたを幸せにする近道であるはずです。

 

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