グローバルパーソンとは: アメリカ発、新時代の日本へ送るメッセージ 第18回: 実録グローバルパーソンズ  
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第18回  「実録グローバルパーソンズ」

 

 

三人目は入社3年で当社オハイオ事務所の所長になったH君。彼は入社当時、すでに日本で4大を卒業し、さらに、コンピュータープログラムを開発するいわゆるSEという仕事を二年ほど日本で経験していました。ただし、CATIAは未経験だったため、まずはインターンビザで渡米してもらいました。

 

実は、インターンビザを使った理由はもうひとつありました。一般に技術者の就労ビザはH-1Bビザですが、その取得条件は、4大工学部卒か少なくとも理工系卒です。前に紹介した女性Hさんの場合は、大学の専攻が理工系(アメリカでは Bachelor of Scienceと言います)だったため、大丈夫だったのですが、H君は大学の専攻が西洋史。とりあえず、インターンビザでCATIAの勉強をしてもらうことになったわけですが、インターンビザは最長1.5年なので、その後、H-1Bに切り替える必要があったわけです。

 

結局、会社でビザ専門の弁護士を雇い、彼の指示に従ってアメリカ某大学の情報工学教授にお願いし、この教授の書類審査と電話面接によって、H君に「4大工学部卒相応の知識と経験」があることを認定してもらうという作業を行いました。H君は1年半掛けてCATIAを猛勉強し、複数あるCATIA認定試験もすべて優秀な成績で突破した実績を認められ、結局、無事H-1Bを獲得したのでした!

 

この話には後日談があります。実は、H君は就労ビザが取れたことを区切りに、それまで遠距離恋愛をしていた日本の彼女との結婚を決めたのでした。思えば、インターンという不安定な身分でひとり渡米し、自分の努力でその不安定さを克服して今の立場を勝ち取ったH君。私は彼らの結婚披露宴で祝辞を述べさせてもらったのですが、とにかくH君には脱帽の思いで、祝辞にもそれだけ力が入りました。

 

そして現在、H君は当社のオハイオ所長に就任し、毎日意欲的に仕事をしています。そして、彼の自宅には、日本から連れて来た奥さん、そして、その傍らにはHジュニアの姿が!H君自身ももうりっぱな「グローバル・パーソン」ですが、アメリカ生れの息子の方も、きっと、「グローバル・パーソン」として育っていくのだろうなぁなどと思うと、ちょっとうれしい気分になるのです。

 

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